治安
日本が「安全な国」という評価は、訪日外国人の体験談などでよく見かけます。例えば、「落とし物をしても、返ってくることが多い」、「夜道を若い女性が一人でも安心して歩ける」、「電車で無防備に寝ている」等に驚き、自国と比較しながら“日本は世界一安全な国”と絶賛する声が多くみられます。また、日本では、東日本大震災などの大規模災害の際にも、被災地で商店の略奪や暴動なども起きず、被災者らが救援物資を順番に待つ光景などが海外メディアでも紹介されました。
都市の安全度ランキング
英国・エコノミスト誌の調査部門「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)」が発表した「世界の都市安全性指数ランキング」において、日本からは、東京が総合ランキングで1位、大阪は3位。この調査は世界の60都市を対象として、57の指標を「医療・健康環境の安全性」、「サイバーセキュリティー」、「インフラの安全性」、「個人の安全性」の4つのカテゴリーに分けて分析しています。東京は2015年、2017年に続き3回連続で1位となっています。
EIU「世界の都市安全性指数ランキング」
強盗・殺人発生率
2016年度の刑事事件の人口10万人当たりの発生件数(発生率)のデータによると、殺人事件発生率、強盗事件発生率、窃盗事件についてアメリカ、ドイツ、イギリス、フランスの4か国の先進国の発生率を比較すると、日本はすべての事件の発生率において発生件数が圧倒的に低い結果となっています。
法務省「令和元年犯罪白書」
世界平和度指数
国連人道問題調整事務所(OCHA)は平和と治安に関する国別ランキング「Global Peace Index 」を発表しています。このデータは、犯罪、紛争死亡者数、内戦情勢、武器へのアクセス、政治的テロ行為、暴力デモ、自殺等の国内の状況と、隣国との関係、大量破壊兵器保有状況、戦争死亡者数、難民や国内避難民等の対外関係の双方で評価され、総合ランキングが付けられています。2020年のランキングでは、日本は9位にランクされています。
OCHA「Global Peace Index 2020」