経済・技術力
日本は、21世紀以降の外国の経済成長により、世界経済全体における日本経済のシェアは相対的に低下したものの、世界的な影響力を持つ経済大国です。資源が乏しい日本は「ものづくり」を通じて、高度経済成長を実現してきました。付加価値の高いものづくりを支えてきた技術力は、現在も日本の製造業の特色として世界に評価されています。
GDP
GDP（gross domestic product）は、一定期間内に国内で新たに生み出されたモノやサービスの付加価値のことです。GDPは国の経済力を示す指標として用いられます。2021年に公表された2020年のデータによると、日本のGDPランキングは世界第３位となっています。
IMF統計2020年世界の名目GDP
ノーベル賞受賞者
ノーベル賞とは、ダイナマイトの発明者であるアルフレッド・ノーベルの遺言によって、1901年から開始された国際的な賞です。物理学、化学、生理学・医学、文学、平和および経済学の「5分野+1分野」において著名な功績を残した人物に贈られます。2020年度までの国別の受賞者数では日本は6位で28名の受賞者となっています。内訳は、物理学11名、化学8名、生理学・医学5名、文学3名、平和1名です。
The Nobel Prize in Physics
新幹線
新幹線は、世界の高速鉄道の先駆けとして1964年に誕生し、時速200キロ以上で営業運転をした世界初の鉄道です。他の国で開発された高速鉄道に比べ、新幹線は非常に運行時刻が正確で、かつ短い間隔での運行が可能なため、大きな輸送量を実現しています。また1964年の開業以来、鉄道会社側に責任のある乗客の死亡事故は1件も起きていません。ATC（自動列車制御装置）や高度な列車運行管理システムにより新幹線の運行状況を一元管理することで安全で正確な運航が可能となります。
スーパーコンピューター
スーパーコンコンピューターは、一般的なパソコンの数十万倍など非常に高速な計算処理が行えるコンピューターで、高度な科学技術計算やコンピューターシミュレーションなどの分野で活用されています。理化学研究所と富士通株式会社が共同で開発しているスーパーコンピュータ「富岳」は、世界のスーパーコンピュータの性能ランキングである「TOP500」「HPCG」「HPL-AI」「Graph500」のすべてのカテゴリにおいて2020年6月期から3期連続で1位となりました。
