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Study & Career in JAPAN ニッポンで学ぶ、ニッポンで暮らす

日本の食文化

和食は、2013年12月にユネスコの無形文化遺産に登録され、海外からも注目を浴びるようになりました。春夏秋冬の四季がはっきりとしており、豊かな自然の恵みを受けてきた日本人の食生活は、自然や四季と調和した独自性のある食文化を築いてきました。また、日本の和食の文化は、海外からの影響によっても、絶えず変化してきました。近代以降には、とんかつ、カレー、ラーメンなど西洋料理や中国料理を和食に組み合わせた食事、肉と野菜の煮物や和え物、丼物などさまざまな料理に工夫されるようになりました。

美食の国ニッポン

日本は和食というユネスコの無形文化遺産に登録された独自の食文化だけでなく、世界中から東京・京都・大阪を中心に様々な美食が集まる美食の国です。ミシュランガイド2021(フランスのミシュラン社により出版されるミシュランガイドは、レストランの評価を星の数で表すことで知られるレストラン・ホテルガイドです。)では、フランスのパリやアメリカのニューヨークを大きく引き離して東京にある212店の飲食店が星を獲得しています。

美食の国ニッポン

ミシュランガイド2021 ※パリは2020データ

すし

寿司には、酢飯の上に具材をのせて握ったにぎり寿司の他に、ちらし寿司や押し寿司、巻き寿司など色々な種類があります。すしのルーツは東南アジアの魚肉保存法にあると言われています。すしの原形と言われているこの保存食は、米飯等の澱粉質を使用した発酵食品でした。にぎり寿司として食べるようになったのは、19世紀初め頃の事です。この当時江戸(現在の東京)中で屋台が大流行し、その屋台から「にぎり寿司」が登場しました。このにぎり寿司は、東京湾すなわち江戸の前(江戸前)でとれる魚介・海苔を使うことから「江戸前寿司」と呼ばれるようになりました。

すし

天ぷら

日本食の代表である天ぷらは、魚介類や野菜等の食材を、水と小麦粉、卵等をあわせた衣をつけて、油で揚げる料理です。天ぷらは、1573~1603年頃に、キリスト教の宣教師とともに、日本に伝わったと言われています。天ぷらは単純な調理方法にみられますが、中身をジューシーに衣をカリッと揚げるためには、非常に高度な技術を要します。

天ぷら

そば

ソバの実をすりつぶして粉上にしたものを練り、麺にした食べ物です。ざるそばやかけそばのような麺の形状、いわゆる「そば切り」となった歴史は意外に浅く、16世紀後半です。この蕎麦の調味として作られる「蕎麦つゆ」や「蕎麦汁」は、昆布や鰹節でとったダシを、醤油やみりんなどの調味料で味付けします。なお、蕎麦をゆでたゆで湯は昔から胃腸薬の代わりに飲まれており、消化を助ける栄養素がたくさん入っています。

そば

すきやき

すき焼きは関西で誕生した料理で、薄切りにした牛肉または他の食肉や野菜などの食材を浅い鉄鍋で焼いたり煮たりして調理する日本の料理です。調味料は醤油、砂糖、酒などを使用します。関東では、それら調味料をあらかじめ合わせた割下が使用されます。溶いた生の鶏卵をからめて食べることが多くみられます。

すきやき

丼もの

古くから、日本の上流階級の食事は、主食であるご飯とおかずが別々に配膳される様式を基本としていました。一方で、器に入れたご飯の上に魚や肉、野菜などの具をのせる現代の「丼」が生まれたのは、200年ほど前と比較的新しい食文化です。単に具を乗せるだけでなく割り下で煮た鶏肉や玉ねぎを卵でとじてご飯にのせる「かつ丼」や「親子丼」牛鍋をご飯の上に乗せた「牛丼」、お刺身を乗せた「海鮮丼」やまぐろのお刺身を醤油に付け込んだものを乗せる「鉄火丼」、てんぷらを乗せて甘いたれをかける「天丼」などがあります。

丼もの

ラーメン

ラーメンとは、基本的には麺とスープと具材が入ったもので、中国の麺料理が日本で発展したため、中華そばとも呼ばれています。元々は中華料理店の一メニューに過ぎなかった麺料理が、戦後の屋台やラーメンに特化した専門店の登場によって進化していきました。スープによる種類では、しょうゆ、みそ、とんこつ、塩の4つに分けられます。また、麺とスープが別になるつけ麺や少量のスープを絡めて食べる油そば等の種類もあります。

ラーメン

カレーライス

カレーライスはラーメンと並んで今や日本の国民食と言われる存在になっています。カレーは18世紀、インドからイギリスに伝わりました。その後、イギリス風(欧風)にアレンジしたものが日本に伝わり、さらに日本風にアレンジされました。日本のカレーライスの特徴は、小麦粉を使ってとろみを出していることが特徴です。また、粘り気があるジャポニカ米にかけて食べる点が違います。1950年には固形のカレールウが発売され、家庭で手軽に調理できるようになり身近な料理となりました。

カレーライス

とんかつ

「とんかつ」の「かつ」の語源は、フランス料理の「コートレット(cotelette)」と言われています。切り身にパン粉をつけてバター焼きにしたものでしたが、東京の老舗洋食店が、日本料理の天ぷらをヒントにして深い鍋に注いだ大量の油で、小麦粉、溶き卵、生パン粉をつけ揚げる方法を考案して広まった料理です。

とんかつ

お好み焼き

水に溶いた小麦粉を生地として、野菜、肉、魚介類など好みの材料を使用し、鉄板の上で焼き上げ、ソース・マヨネーズ・青のり等の調味料をつける鉄板焼きの一種です。小麦粉、キャベツ、豚肉などを生地と具材を混ぜてから鉄板で焼いてソースで食べるのが関西風のお好み焼きです。一方で、鉄板に小麦粉で作った生地を円形にのばし、その上にキャベツ・豚肉・そばなどを重ねて焼いた広島焼の2つの種類があります。

お好み焼き

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