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日本の就職活動の
特徴

日本の就職活動は、海外と比較して独特の文化を持っており、皆さんの国の仕組みとは異なった仕組みとなっています。特に、在学期間中に早期(大学学部3年、修士1年の3月)から始まり4か月間という長い期間で実施されます。また、企業側の採用基準についても海外と大きく異なるため、就職活動の準備をしっかりと行う必要があります。

❶新卒採用と中途採用

日本の採用活動の仕組みは、2つに分類することができます。一つがすでに働いた経験がある人を対象とした採用を行う「中途採用」と、もう一つは、専門学校、大学等を卒業して初めて働く人を対象とした採用を行う「新卒採用」です。中途採用については、海外とほぼ同じ方法で行われる一方で、新卒採用については、世界でも特異な形式を採用しており、日本と同じ採用活動を行う形式の国は他にはありません。また、日本企業は外国人留学生も日本人学生と同じ採用枠で、同じ選考方法で採用活動を行います。つまり日本人学生とポジションを争うこととなります。在日の外資系企業についても、日本の企業とほぼ同様に採用活動が行われることが多いです。そのため、日本で就職するのであれば、日系企業でも、外資系企業でも、日本の採用ルールのもとで就職活動を行っていかなければならないことになります。

❷日本の新卒採用における特徴
①新卒者一括採用

日本の就職活動ではこの「新卒者一括採用」という独特の採用方法が行われており、企業は、卒業予定の学生を年度毎に一括して求人し、学生の在学中に採用活動を行います。

②4月入社

世界の多くの国々では9月入学が主流ですが、日本の大学や専門学校は4月に入学し、3月に卒業するのが主流です。そのため、日本では3月に卒業した学生が翌月の4月1日から入社し、働き始めることになります。

③就職活動スケジュール

日本の就職活動では、多くの企業が同じスケジュールで採用活動を行います。また、日本の就職活動は海外に比べ早期から始まります。日本の就職活動は、2021年8月現在、最終学年の一つ前の学年(学部3年生、修士1年生、博士2年生)の3月1日から開始され、終了するのは4ヶ月後の6月中旬ごろとなり長い期間で行われる特徴があります。

④採用試験

日本企業の採用試験では、数学や、国語、英語などの筆記試験を行う企業が多いです。また、プロフィールシートは日本語の作文を記載するケースが多いです。面接については、さまざまな種類の面接試験が1社につき最低3 回は行われます。

⑤採用基準

海外の企業では、昇進や昇給の基準について、その人の実力や仕事の成果、成績によって評価をする「成果主義」を導入している企業が多く、採用時においても即戦力となる人材を求めます。そのため評価すべき基準は、大学等で学んだ専攻や知識、インターンシップ等で身につけたスキルです。一方で、日本企業では海外の企業に比べ長い期間で人材を育成するという慣習があるため、入社後に成長が期待できる素養を持った人材の採用を行います。図は、企業が採用にあたり重視した項目のアンケート調査結果です。日本企業は、学業成績、専門性、語学力よりも、コミュニケーション能力、主体性、協調性、チャレンジ精神などのポテンシャルを評価します。ポテンシャルとは、「本来備わっている潜在力、将来性」という意味です。採用段階においては即戦力として活躍できるほどのスキルやノウハウがなくても、その人の潜在的な能力や将来性を評価し採用する手法です。日本企業は、入社後にしっかりとした教育体制を整備していることから、即戦力の人材ではなく将来的に活躍が予測できる人材の採用を行う傾向があります。

採用基準

日本経済団体連合会
「2018年度新卒採用に関するアンケート調査」

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